サボる時間術。

久しぶりの書き込みになってしまいました。

さて、読書の秋(残暑が厳しいですが)ということで、今回はソーシャルメディアを通じて、知り合うことのできたマーケティングのプロフェッショナル、理央周さんの書籍「サボる時間術」をご紹介します。

サボる時間術 日経プレミアシリーズ

サボる時間術 日経プレミアシリーズ

「サボる時間術」と聞くとあまりいい響きではありませんが、つまりは「まとまった時間を確保する術」のことだと私は解釈しています。
私のような会社員はこの「サボる時間」を確保することができるか否かで、自分自身の仕事のレベルや自分自身の「幅」が決まると私は思っています。

書籍にもありますが、私はスケジュールをびっちり入れてしまうことは好きではありません。
どうせ綿密な計画通りに毎日が進むわけではなく、突発的な事項や自分自身がコントロール出来ない仕事が舞い込むからです。だから一週間の中に「サボる時間」を二割は確保しておけるように予定を組み立てます。

会社員なので原則仕事は選べないのですが、ある一定のポジションになれば、出来る限り「仕事が選べる状況」、つまり「余裕」を自分自身が作っておく必要がある。そしてこの「サボる時間術」にはそれを実現するためのヒントがある。そう私は考えています。

なぜ「余裕」を作っておくのか。
それは「いい仕事をしたい」という気持ちと「面白そうな新しいことを逃したくない」からなのです。

それはこの書籍にもあるように、「まとまった時間」を要する内容の仕事や、クリエイティブなことを考えようとすると、どうしても細切れな時間では対応できない。
だから「サボる時間」を確保しておいて、「いい仕事をしたい」のです。

もうひとつは、自分自身に余裕が無いと「面白そうな」新規の案件やプロジェクトは他の人が担当してしまうから、つまり「面白そうな新しいこと」が起こったときに「チャンス」を逃さないためにも、「サボる時間」を確保しておく必要があるのです。


仕事を

  • 「こなす仕事」=作業
  • 「創造する仕事」=価業

と捉え、理央さん自身の経験談から組み立てられた内容は、実に自分自身の腹に落ちるものでした。


そして、この書籍の中でもっとも私が共感した箇所。それは第四章です。
中でも「社内でしか通用しない能力と持ち運びができる能力」のパートは最も共感する箇所です。
私の職場に限らず、「社内でしか通用しない能力」はもちろんのこと、「持ち運びができる能力」を高めていくことが会社員には求められてくる、と私は感じています。


「サボる時間術」この書籍は読んでみて、自分自身が改めて続けていこうと思うところが多かったので、自分自身の主張のようになってしまいました。
「時間に追われているな」と感じている方はもちろん、時間管理が得意な方にもぜひ一読いただきたい書籍です。